寒かった氷河期が終わり温暖化が進むにつれ、地球上の人々の活動は活発になっていきました。このことは日本列島においても変わることなく、土器や弓矢という新しい道具を手にすることによって、食生活や狩猟技術の上で大きな進展をみました。
また、温暖化によって生じた内陸部への海の進出(縄文海進)は、魚介類の捕獲に好都合となり、全国に多くの貝塚が作られました。この時代の土器には縄文の文様をもったものが多く見られることから、縄文時代と呼ばれ、今から約1万6000年前に始まり1万3000年以上も続きました。
城南町域は有明海に面し、海・山の幸に恵まれたことから、阿高・黒橋(あだか・くろばし)貝塚、御領(ごりょう)貝塚など大規模な貝塚が多く見られます。