近世
中世に成立した武家政治が充実し、封建制社会が確立した時代を近世といい、安土桃山時代から江戸時代までがこれに含まれます。
この時代は、膨大な文書が現在に残された時代で、文書による支配が確立した時代でもあります。幕府や大名が作成した法令の伝達は、すべて文書によって行われました。農村でも年貢の納入、土地・人口台帳、村明細帳など多くの文書を作成する義務が課せられ、裁決を求める文書も多く作られました。
近代
1853年、アメリカの使節ペリーが開国を求めて浦賀に入港し、翌年徳川幕府はついに鎖国を解きました。
鎖国が解かれ、幕府が倒れて新しい政府が生まれると、進んだ西洋文化が入ってきて日本の社会や生活のしかたに大きな変化が現れました。ガス灯がともされ、かごに代わって人力車や馬車が出現し、牛肉店や西洋料理店ができ、「ざんぎり頭をたたいてみれば、文明開化の音がする」とうたわれ、洋風のものはなんでも文明開化といってもてはやされました。 しかし一方では、古寺や古城など貴重な文化遺産が破壊されるという、文明開化の悪い面もありました。